小売流通業の将来展望を考える上で非店舗事業は非常に重要だ。負荷の大きい実店舗の設備投資に代わる新しいビジネスモデルとして宅配・ネット通販が着目されてきた背景があるが、実際のWebインフラの投資とモデル構築は予想以上に難しい。 とは言うものの、2011年のリアルストアで約43兆5200億円ある小売流通市場の中で、小売流通企業が展開する小売WEB通販は約1兆2,200億円(シェア率 約2.8%)となっており、前年比2ケタ成長を遂げている。2015年(予測)では、リアルストア約42兆9000億円(2011年度対比 98.6%)に対し、小売WEB通販は約1兆9,000億円(2011年度対比 155.1%)となり、WEB通販のシェア率は約4.4%まで高まる見込みで急成長は必至である。
そして、2008年当時は赤字企業だらけの小売Web市場だったが、今回2012年時点における120社への採算性に対する質問は、黒字42.5%、ボーダー20.0%、赤字30.8%、非回答6.7%の構成となった。ようやく黒字の企業が赤字の企業数を上回った形である。この点も明るい兆しである
[Summary]
◆通販市場 〜カタログ通販からWeb通販までの全ての通販市場〜
◆通販市場 〜カタログ通販とTV通販の市場規模推移〜
◆インターネット総合ショッピングサイト 〜総合ショッピングモールにおける市場〜
◆インターネット総合ショッピングサイト 〜主要企業概要〜
◆小売流通における市場規模 〜小売WEB+小売宅配市場〜
◆小売流通における市場規模 〜小売WEB市場〜
◆小売流通におけるカテゴリー別Web市場規模
◆小売流通における業態別Web市場規模
◆小売流通における業態別Web市場規模:年対比
◆Web通販展開小売企業120社が展開するビジネスの業態別平均値、特色
[120社 事例個票編]
スーパー(30社),生協(6社), CVS(3社),ドラッグストア(13社),ホームセンター(11社),総合ディスカウンター(10社),百貨店(5社),その他食品専門店(6社),家電量販(6社),生活雑貨店(5社),スポーツ・レジャー用品店(5社),その他非食品専門店(20社)