近年ネット通販市場が急速に拡大している。楽天やYahooなど総合モール型の展開が目立つが、実店舗を構えるスーパー・CVSなどの小売流通店舗業界も傾注ベクトルが高まっている。市場規模は2012年実績ベースで1,350,800百万円、2013年実績で1,460,000百万円の結果で前年比108.1%。2014年は1,600,000百万円の見込み。
ここ数年は年平均107〜110%で推移を続けている。2014年の消費増税による4月以降の落ち込みも2013年以降の新参勢力の拡大で打ち消す格好だ。2014年は109%近い成長、今後ペースはさらに加速すると考えられる。実店舗市場と比較するとまだまだ規模小のWebショップ・ネットスーパー市場だが、人口の減少によって市場規模の縮小が懸念される中、採算の合わない実店舗の閉店、設備投資の掛かる新店に代わる媒体として、今後の投資は間違いなく拡大方向性にある。しかし課題もある。収益の拡大曲線を描くのは簡単だが、マーケティング・MD施策が難しい側面を持つネットスーパー。新しいビジネスモデル、成功事例は出始めている。