2015年4月に機能性表示食品制度が開始され、5年目を迎えた。2019年9月現在、2,326件の届出があり、現在も拡大を続けている。トクホに比べて参入障壁の低いことや、健康食品、栄養補助食品、一般食品として販売していた商品からの切り替えによる販売も進んでおり、拡大の要因となっている。
高齢化社会の進行による疾病の拡大、運動器障害(ロコモティブシンドローム)のほか、生活習慣病の若年化など、健康上の課題も指摘されている。今後は、健康寿命の延長を図るなどの対策が必要となり、これらの病気や疾病の防止策として、機能性表示食品に注目が集まるとみられる。
本調査資料では、機能性表示食品の機能性関与部分(機能性素材)の調査を通じて、2019年9月時点の届出状況に基づき、59品目の素材の市場規模、製品化状況、参入企業の状況、人口推移を基にした需要予測などを調査し、今後の同市場の方向性の把握を目的とする。
I.総括編
1.本調査資料における機能性素材の定義
2.保健機能食品の市場概況
◇特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の定義
◇政府による施策動向の整理
◇現状の課題点
◇特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品における最終製品市場規模推移と今後の予測
3.機能性表示食品の届出状況
◇時系列の届出件数推移
◇メーカー別/機能別/食品分類別の届出状況
◇機能性素材別の届出状況
4.機能性素材の市場規模推移と今後の予測
◇全体および品目別集計
◇素材メーカーシェア(全体および品目別)
◇素材別市場規模ランキング
◇素材別実績伸び率ランキング
5.機能性素材の市場規模・成長率マップ
◇機能別分類、効能分類ごとの市場規模
◇エンドユーザーの世代別分布と推移
6.参入企業動向
◇参入メーカー一覧
◇商品展開状況一覧
◇大学、研究機関一覧
7.関連特許申請状況、傾向分析
II.品目別事例編 (対象品目)
1.BCAA(バリン、ロイシン、イノロイシン)
2.DHA(ドコサヘキサエン酸)
3.EPA(エイコサペンタエン酸)
4.GABA
5.L-テアニン
6.N-アセチルグルコサミン
7.α-リノレン酸
8.β‐クリプトキサンチン
9.アスタキサンチン
10.アフリカマンゴノキ由来エラグ酸
11.アルギニン
12.アンセリン
13.イチョウ葉由来フラボノイド配糖体・テルペンラクトン
14.イヌリン
15.イミダゾールジペプチド
16.エラスチンペプチド
17.大麦β-グルカン
18.オリゴ糖
19.オルニチン
20.ガレート型カテキン
21.カルシウムビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)
22.柑橘類由来の機能性素材(ナリルチン、ノビレチン)
23.還元型コエンザイムQ10
24.グアーガム分解物
25.クエン酸
26.葛の花由来イソフラボン
27.グリシン
28.グルコシルセラミド
29.サーデンペプチド
30.酢酸
31.サラシア由来サラシノール
32.ショウガ由来ポリフェノール、ジンジャーパウダー
33.食物繊維(寒天由来ガラクタン、サイリウム種皮由来)
34.ゼアキサンチン
35.セサミン
36.大豆イソフラボン
37.ターミナリアベリリカ由来ポリフェノール(没食子酸)
38.低分子化ライチポリフェノール
39.難消化性デキストリン
40.乳酸菌(各種)
41.ヒアルロン酸Na
42.ビフィズス菌(各種)
43.ピぺリン
44.非変性II型コラーゲン
45.ビルベリー由来アントシアニン
46.ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボン
47.プロテオグリカン
48.ホスファチジルセリン
49.松樹皮由来プロシアニジン
50.メチル化カテキン
51.モノグルコシルヘスペリジン
52.ラクトトリペプチド
53.ラクトノナデカペプチド
54.ラフマ由来イソクエルシトリン、ヒペロシド
55.リコピン
56.りんごポリフェノール
57.ルテイン、ルテインエステル
58.ルテオリン
59.ローズヒップ由来ティリロサイド